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高校見学

先日、某支援学校(高等学校)の見学&kanaの体験授業に行って来ました。
通常、支援学校進路相談とか見学会とかは、学校側で日程を決めて一斉に案内を出し、見る側はその日にだけ親も子も見学することが出来ます。
殆どの生徒が、支援学校の中学部から流れで入学する形なので、「支援学校」(養護学校)ってこんなん・・ってのを、親御さんがちゃんと判っておられるから。
しかし、kanaの場合は現在通っているのが「聴覚支援学校」の重複クラス。
これ、「支援学校」とは全然環境が違います。
カリキュラムも違うし、生徒数が全然違う(支援学校の方が遥かに多い)ので、kanaにとっては、「支援学校」は未知の世界。もちろん、私にとってもです。見学とかママ友達からの情報でしか知りません。

通常の見学会だけでは、kanaのことをお知らせするのは不可能に近い。
学校側には、「聞こえない知的障害の子供」であるkanaがどんな様子で、母親の私がなぜ「聴覚支援の高校」ではなく、「支援学校の高校」に入学させたいと考えているかを知って頂きたいと思って、3年生になってすぐの頃に担任と進路担当の先生に『個別で見学できないでしょうか?』お願いしていました。
ラッキーなことに、この春に転勤でkanaの学校に来られた教頭先生の前任校が、今回お邪魔させて頂いた学校なのです。
そこで、教頭先生からも色々と言葉添えをいただいたようです。
本来ならば、1人の生徒のために見学やら体験授業を受け入れるということは、まずないそうです。というか、今まで無かったらしいです。(多分)
わがままを聞いていただいて、とってもありがたい話です。

体験授業は、国語の作文と美術の紙粘土製作。
作文は、kanaには大変難しいレベルの授業でした。
「いつ、どこで、だれが、なにをした」って文の組み立て。
いや~~。kanaは、まだまだそこまで行ってません。
手話が出来る先生が対応して下さいましたが、筆談も交えてあれこれと説明してくれるものの、kanaには中々伝わらない。難しいですね。
でも、それでもkanaが始終笑顔でニコニコして、なんとか先生の言うことを聞かなくちゃって態度だったのが、とてもよかったと思います。頑張った。
美術の先生も、中々伝わらないなぁ~って悩みながら対応して下さったようです。

まぁ、勉強のレベルは上から下まで色んな子がいるでしょう。
実際入学したらkanaのレベルに合ったグループに入る事になるでしょうから、特に焦りを感じる事はありませんでした。
一番のポイントは、生徒数の多さ。同級生が沢山。
先生はすごく大変だと思うんですけど、この環境がkanaには必要。
kanaに足りないのは集団の中での生活。
この学校に来れば、環境はガラリと変わりますけれども、今までのほぼマンツーマンが当たり前に近い生活では得られなかった成長が見られると思っています。

マンツーマンだと、いつも誰かが自分を見てて当たり前。
伝わって当たり前。だから、伝わらなかったり放っておかれたら、キレてみる。
気に入らなかったら、暴れてみる。・・みたいな、そういうとこがkanaには見られます。
将来、作業所に入るとして、そしたら今のままでは絶対よくないと思っています。
放って置かれても、それなりに動ける力を付けておかないと。

パニックの大きさなどの問題行動についてお話させていただくと、対応して下さった先生が
「その辺は、どの子にもあることです。聴こえの面では私などはシロウトですが、知的な子供達の色々については、色んな子を見てますし職員も判ってますので任せてください。」
という内容の事を言って頂きました。う~~ん。プロの言葉です。
反面、色んな子がいるので、ぶつかったり怪我したりのトラブルも耐える事はないことも、ご承知頂きたい・・と。判ってます。そりゃそうでしょう。承知しております。

まだ決定というわけじゃないですけども、この学校がkanaの成長にとって必要だと強く感じた、有意義な一日でした。
by pannie_angel | 2010-09-30 00:54 | 最初の天使 kana


子育ては山あり谷あり♪ハンディを持って生まれた長女と双子の妹達3人の天使に翻弄される、あわてんぼうママの徒然日記です。(天使のイラスト/ 素材サイト「ブルーグリーン」)


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